菊池一族 the Kikuchi Clan

一発逆転!国内初の集団槍戦法。奇跡の閃きで窮地を脱出

2016年08月29日

長い柄の先に刃物の付いた「槍」状の武器は、古来日本でも使われていました。しかしこれを集団vs集団の戦いで最も効果的と言われた戦法「槍ぶすま」を日本で初めて使ったのは、実は菊池13代武重だと伝わっています。

 1335(建武2)年、武重は箱根・竹の下の合戦で、3,000人の兵に囲まれるという難局に出くわします。1,000人の軍勢で対抗せざるを得なかった武重は、とっさに周囲に生えていた竹を切らせ、その先にそれぞれ短剣を結わえて即席の槍を作らせました。それを地面に伏せる形で構えさせ、相手が油断して突撃してきたところを一斉に突き上げることで、味方の損害を最小に抑えながら、効果的に攻撃する戦法が「槍ぶすま」です。

 この戦法で自軍の3倍の敵を討ち払った武重は、菊池に戻ってから改めて槍を作らせ、後にこれらは「菊池千本槍」と呼ばれるようになりました。不利な状況でも創意工夫で問題を打開したこのエピソードは、武士の美学として広く語り継がれました。

→菊池一族年代記「菊池千本槍」

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